日本とアメリカ

ボールが4つ

日本とアメリカのプロ野球では、様々な違いがあります。日本とは違い、球場が左右対称ではなく、その土地に合わせて作られたり、球場が作られた時にいる選手が活躍できるようにするための形状に設計されています。

ヤンキー・スタジアムは、球場建設の時に在籍していた主力のベイブルースがホームランを打ちやすいようにするため、レフトのスタンドとホームべースまでの距離が短くなったとも言われています。

また、移動距離も長いため、寝るのがバスで起きたラグランに行って試合をすることも年に数回あるそうです。そのため、野球のためだけでなく体力もある体も必要とされています。

野球の違いは、日本ではスモールベースボールと呼ばれる、ヒットや盗塁、バントなどでチャンスを作り、1点ずつ点を取りにいく野球が特徴的です。そのため、守備でミスを犯すことが敗因に繋がってくることもしばしばある繊細な野球となっています。一方それとは対照的に、アメリカでは豪快な試合展開となっています。ホームランや長打を打って、少ない打者で点を取りにいっています。それにより、守備でミスを犯してもすぐに味方が点数を取り返してくれることも多いので、守備のミスが負けに繋がりにくくダイナミックなプレイをみることができます。

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日本代表戦

グローブとタオル

サッカーの日本代表戦はかなりの盛り上がりを見せますが、それは野球でも同じことです。

しかし、野球とサッカーの違いは確実に勝てるはずと思われている野球、まだまだ安定した強さのないサッカーという点において、観客に全く違う影響を与えます。特に野球は世界的に強いため、たとえ壮行試合であったとしても、負けてしまえば本当に強いチームなのかという不安が起こり、怒りに近い感情がすぐに湧き上がります。

また、日本代表戦は時間が長引き、試合の終了が夜遅くになることも珍しくなく、延長戦などがあれば日付を越えることもあります。サッカーのように決まった時間で終了するのとは違い、どんどん長引いていき、試合を見終わることなく途中で帰らざるを得ないという観点でみると、とても計算を立ててにくく、見ている人がそわそわするのも特徴としてあります。

しかし、かなり盛り上がるのは事実であり、普段は敵チームの選手としてできれば活躍してほしくないという気持ちで見ていても、日本代表戦となれば、話は別です。むしろ誇りを持つようになり、かっこよさを感じるようになります。野球でもこうした試合は盛り上がるため、毎年秋に行われる試合などを楽しみにする人も少なくありません。

バットとボール バッター

リーグによって違うプロ野球の打者

野球

メジャーは勿論ですが、同じ日本のプロ野球でもセ・リーグとパ・リーグによって打者に求められるスキルが大きく違います。

セ・リーグの場合は、球場が狭い本拠地が多いので、ホームランが出やすい球場となっています。また、投手が打者としてバッターボックスに立たなければならないため、打線に切れ目が生じやすいです。それを補うために、セ・リーグでは小技やバッティング技術が必要となってきます。そのため、パワーでスイングする打者よりも、バントが上手い選手や足が速く盗塁ができる選手が起用されることが目立ちます。また、バッティングでは、ライト方向へ打球を飛ばせる技術を持っている選手や、点が取れる時に取っておく必要があるため、犠牲フライを打てる選手が多く起用されています。

パ・リーグの場合は、球場が広い場所で野球の試合をすることが多いです。また投手の代わりに、打撃が得意な野手がバッターボックスに立ちます。メジャーにより近く、打線に切れ目がないため、点を取れるうちに取らなければ、という考え方はあまりありません。打順がどこから始まっても、点を取れる可能性を高く秘めているからです。そのため、鋭いスイングやパワーが必要です。技術によって単打や外野フライを打てる選手ではなく、長打を打てる選手が多くいます。

そのため、玄人な野球ファンはセ・リーグの野球の方が面白いと思うでしょう。

プロ野球は4番候補やホームランバッターだけでは勝てない

プロ野球はセリーグとパリーグ、それぞれ6つのチームで順位争いを行っています。東北楽天ゴールデンイーグスルのように2005年に誕生したチームもあれば、巨人のように長い歴史を持つチームもあります。巨人といえば、ホームラン数の世界記録保持者の王貞治さんや今でも大人気の長嶋茂雄さん、メジャーリーグでも活躍した松井秀喜さんなど人気と実力を兼ね備えている人物が多く所属していました。長嶋茂雄さんは巨人の監督を担当していた時期もあり、その際は長打力のある選手を起用していました。

野球

例えば、1997年のシーズンでは松井選手や清原選手、広沢選手など他球団なら4番候補のホームランバッターをスタメンに揃えていましたが、セリーグ4位のBクラスでした。1998年には高橋由伸選手やダンカン選手と長打力のある選手を加え、Aクラス入りを果たしたものの3位に終わっています。4番候補やホームランバッターの選手が多いことは1打席で試合を決定できたり、観客を熱狂させられるなど魅力的なのは事実です。ですが、質の高い投手が相手になると簡単には打ち崩せません。そんな時はヒットや四球で出塁し、盗塁やバントでランナーを進め、犠打やタイムリーヒットで得点する方法が効果的です。巨人の歴史の中でも長嶋政権の成績を見れば、勝つために必要な考え方や選手がわかるでしょう。

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